リドリー・スコットの人気SFホラー映画『エイリアン』の前日譚を描くTVシリーズが、制作の準備段階に入っていることが分かった。
今回の情報は、製作を担当するFXネットワークの会長ジョン・ランドグラフが、米テレビ批評家協会主催のウィンター・プレス・ツアー内で明らかにしたもの。
『エイリアン』シリーズ初となるTVドラマ版のショーランナーを務めるのは、「ファーゴ(2014-)」や「レギオン(2017-2019)」などの人気シリーズを手掛けたノア・ホーリーで、シリーズ1作目の監督を務めたリドリー・スコットはプロデュースに回る。
プレス・ツアー内で語られた情報によると、ホーリーは現在プロダクション・デザイナーと打ち合わせを進めており、「ファーゴ」シーズン5の製作が完了次第、「エイリアン」のTVシリーズに取り掛かるとのことだ。
『エイリアン』シリーズは、前日譚を含め、現在6作品が作られており、リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャーと現在の映画界を代表する巨匠たちがこれまで監督を務めてきた。
2022年1月に行われたEsquireのインタビューの中で、ホーリーは本作の内容について、以下のように語っている。
映画『エイリアン』は単なるモンスター映画ではなく、「原始的な過去」と「人工知能のある未来」の狭間に閉じ込められた私たち人類の物語で、両者が私たちを殺そうとしている、という魅力溢れるストーリになっている。
(前作では宇宙を舞台にしてきたが、)本作の舞台は「未来の地球」になる。
現段階では、かつてトーマス・エジソンとジョージ・ウェスティングハウス、ニコラ・テスラが電流システムを巡って対立したようとでも、表現しておこう。誰かが電気を独占する。だが、それが誰だかは分からない。
映画の中では、ウェイランド・ユタ二社が人工知能を開発しているが、もし別の企業もサイボーグやトランスヒューマンの強化によって、不老不死を実現しようとしていたとすれば、どうなるだろう?そして、どの技術が勝つだろう?
それはつまるところ、これまでのSFが投げかけてきたある質問に行き着くんだ。
私たち人類は生き残るに値する存在なのか、と。
ノア・ホーリーが手掛ける「エイリアン」TVシリーズは、2023年内に全米でリリースされる予定だ。
エイリアンユニバースをさらに拡張する新作に期待したい。