『グラディエーター』続編映画にデンゼル・ワシントン、バリー・コーガンが出演か

Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/6852647452/ Photo by MTV UK https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Denzel_Washington_2018.jpg Photo by Dublin International Film Festival https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Barry_Keoghan_in_2020.png

巨匠リドリー・スコット監督が手掛けた歴史スペクタクル映画『グラディエーター』(2000)の続編映画に、デンゼル・ワシントンバリー・コーガンが出演交渉中であることが分かった。米Deadlineらが報じている。

古代ローマを舞台に、皇帝アウレリウスと皇太子コモドゥスの確執により妻子を失った将軍マクシムスが、剣闘士(グラディエーター)となり、壮絶な復讐を果たす様を描いた『グラディエーター』。主人公マキシマスをラッセル・クロウ、宿敵コモドゥスをホアキン・フェニックスがそれぞれ演じ、第73回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞を含む5部門に輝いた。

続編は、前作の数年後の物語になるようで、「ノーマル・ピープル」(2020)『after sun/アフターサン』(2022)のポール・メスカルが、コモドゥスの甥であるルキウス役で主人公を務める予定だ。

現時点で、ワシントンが演じる役柄は明かされていないが、情報筋によると悪役になると言われており、脚本を読んだワシントンは(彼が出演することを想定して書かれた)役柄に興味を持ったため、交渉が行われることになったとのことだ。

また、コーガンは皇帝ゲタを演じる予定だという。
ゲタといえば、皇帝ルキウス・セプティミウス・セウェルスの息子として生まれ、父親の死後、実兄カラカラともに共同皇帝として即位するも、カラカラに裏切られ暗殺された悲劇の人物として知られている。しかし映画のキャラクターは、史実に基づいたものではないという。

監督は、前作に引き続きリドリー・スコットが務め、『ゲティ家の身代金』(2017)『ナポレオン(原題)/Napoleon』(2023)でもスコットとタッグを組むデヴィッド・スカルパが脚本を担当する。
また、衣装デザイナーのジャンティ・イェーツとプロダクション・デザイナーのアーサー・マックスが、前作から復帰することが決定している。

交渉が成立すれば、『アメリカン・ギャングスター』(2007)以来のリドリー・スコットとのコラボレーションとなるデンゼル・ワシントン。現在、大人気シリーズ第3弾『イコライザー3(原題)/The Equalizer 3』(2023年9月1日全米公開予定)の公開が控えているほか、プロデュースを務めるオーガスト・ウィルソンの名作戯曲を映画化する『ザ・ピアノ・レッスン(原題)/The Piano Lesson』も製作中
大忙しの彼だが、約16年ぶりとなる監督・出演のタッグに期待がかかる。

一方、アイルランド出身のバリー・コーガンは、リドリー・スコット監督作品の出演は今回が初めて。
これまでに、ヨルゴス・ランティモスクリストファー・ノーランデヴィッド・ロウリーなど現代を代表する名クリエイターとの仕事をしてきたコーガンだけに、巨匠スコットとのコラボレーションにも注目だ。
次回作として、スティーブン・スピルバーグトム・ハンクス製作総指揮の戦争ドラマ「マスターズ・オブ・エアー(原題)/Masters of the Air』や『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)の監督エメラルド・フェネルの最新作『ソルトバーン(原題)/Saltburn』、トレイ・エドワード・シュルツの新作映画などが控えている。

『グラディエーター2(原題)/Gladiator 2』は、2024年11月22日全米公開予定。