クリント・イーストウッド引退作を準備中か?陪審員が主人公の法廷スリラー

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『ダーティハリー』(1971)『グラン・トリノ』(2008)で知られる映画界を代表する俳優・監督であるクリント・イーストウッドが、自身のキャリア「最後となる監督作」を準備中であることが分かった。

独占的に報じた米DiscussingFilmによると、イーストウッドの監督引退作のタイトルは『Juror #2(仮題)』。
ある殺人事件の裁判で、陪審員のひとりが被害者を死に追いやったのは自分自身かもしれないことに気づき、自供し真実を明らかにするのか、他の陪審員を欺き保身に走るのか、ジレンマに陥るという法廷スリラーになる。

キャスティングはまだ始まっていないが、情報筋によると、イーストウッドは、とあるハリウッドの若手スターを主役にすべく動いているという。しかし候補にあがっている若手スターは、今後数ヶ月以内に公開される大作映画の主役にも出演しており、出演が実現するかは未定だ。またイーストウッド自身が出演するかも、現時点では分かっていない。

製作・配給は、イーストウッドと共に、50年以上にわたり名作を生み出してきたワーナー・ブラザーズが担当する。

『半魚人の逆襲』(1955)で映画デビューを果たしたクリント・イーストウッドは、TVシリーズ「ローハイド」(1959-1965)の出演で話題を集め、その後出演した『荒野の用心棒』(1964)『ダーティハリー』(1971)で、一躍スターの仲間入りを果たす。1971年公開の『恐怖のメロディ』で初監督を務めると、『許されざる者』(1992)『マディソン郡の橋』(1995)『硫黄島からの手紙』(2006)『グラン・トリノ』(2008)など精力的に作品を発表。最新作は2021年に公開された『クライ・マッチョ』となる。

5月31日には93歳を迎えるクリント・イーストウッド。監督自身は『Juror #2』が引退作になるとは明言しておらず、『Juror #2』公開後に、新たな長編映画を手掛ける可能性も残っているという。しかし今は『Juror #2』の最新情報を待つばかりだ。

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