『アド・アストラ』監督、フィリップ・シーモア・ホフマンの未完のスリラー映画を監督

Photo by Maximilian Bühn https://commons.wikimedia.org/wiki/File:James_Gray_Premiere_of_The_Lost_City_of_Z_at_Zoo_Palast_Berlinale_2017_02.jpg

『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(2016)『アド・アストラ』(2019)のジェームズ・グレイが、新作スリラー映画『エゼキエル・モス(原題)/Ezekiel Moss』の監督を務めることが分かった。米Deadlineが報じている。

『エゼキエル・モス』は、大恐慌時代を舞台としたゴースト・ストーリーで、死者と会話をする能力を持つ(あるいは持たない)謎の漂流者と、小さな町に住む想像力豊かな少年の交流を描いた作品。
本作は、ハリウッドの業界人が優秀な脚本を決める「ブラックリスト(The Black list)」の2011年度に選出されており、名優フィリップ・シーモア・ホフマンが、2014年に不慮の死を遂げる以前に、監督を務める予定で開発が進められていた。

Deadlineによると、現在『2分の1の魔法』(2020)のキース・ブーニンが執筆した脚本をもとに、グレイとブーニンが開発を進めており、まもなくプリプロダクション(撮影前の準備)に入る予定だという。
製作・配給はフォーカス・フィーチャーズが担当する。

米ニューヨーク出身のジェームズ・グレイ監督は、長編デビュー作『リトル・オデッサ』(1994)でヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞。その後も『トゥー・ラバーズ』(2008)、『エヴァの告白』(2013)、『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(2016)、ブラッド・ピットが主演・製作を務めたSF大作『アド・アストラ』(2019)などを発表。昨年の10月には、米第35代大統領ジョン・F・ケネディの伝記映画の監督就任も報じられていた。最新作の『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』(2022)は、2023年5月12日に日本で公開予定。

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