『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)のラミ・マレックが、伝説の喜劇王バスター・キートンの生涯を描くリミテッドシリーズで、主演とプロデュースを務める予定である、と米Deadlineが報じている。
監督は『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)『THE BATMAN -ザ・バットマン-』(2022)のマット・リーヴスが担当し、リーヴスは自身の製作プロダクション6th & Idahoを通じてプロデュースも担当する予定だ。
ダニエル・ピプスキ、ラフィ・クローンが製作総指揮として名を連ねているほか、製作総指揮および脚本として「フレンズ」(1994-2004)「メディア王 〜華麗なる一族〜」(2018-)のテッド・コーエンが交渉中だという。
本企画はまだ開発段階にあり、ストーリーは明かされていないものの、ジェームズ・カーティスの著書『Buster Keaton: A Filmmaker’s Life』を原作とすることが検討されており、映像化の権利を得るため交渉中のようだ。
1920年代のサイレント映画全盛の時代に、チャールズ・チャップリン、ハロルド・ロイドと並び「世界の三大喜劇王」として、活躍したバスター・キートン。
“The Great Stone Face(偉大なる無表情)”と形容されるほど、一切表情を崩すことなく、淡々と命懸けのアクションをこなす姿が人々の笑いを誘い、『キートン 探偵学入門』(1924)『キートンセブンチャンス』(1926)『キートンの大列車追跡』(1927)など数々の名作を生み出している。
『ボヘミアン・ラプソディ』で、伝説のロックバンドQUEENのボーカル、フレディ・マーキュリーを熱演しアカデミー賞主演男優賞を受賞したことでも記憶に新しいラミ・マレック。
彼が伝説のコメディアンをどう演じるかにも注目だ。
また、2022年には『LOGAN/ローガン』(2017)『フォードvsフェラーリ』(2019)『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023)のジェームズ・マンゴールドも20世紀スタジオ製作で、”Buster Keaton: Cut to the Chase”を原作に、キートンの伝記映画を監督することが報じられている。
バスター・キートンを描く作品が立て続けに公開される日も近いかもしれない。
主演のマレックは、クリストファー・ノーランの新作『Oppenheimer(原題)』が待機中。
監督のリーヴスは『THE BATMAN-ザ・バットマン–』のスピンオフドラマ「The Penguin(原題)」が控えている。