「ウォーキング・デッド」(2010-2022)『NOPE/ノープ』(2022)のスティーヴン・ユァンが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画『サンダーボルツ(原題)/Thunderbolts』に出演することが分かった。米Deadlineらが報じている。
『サンダーボルツ』は、裏社会で活躍するアンチヒーローやヴィランらで構成されたチーム《サンダーボルツ》が活躍する姿を描いた作品で、MCU初のヴィラン映画となる。
ウィンター・ソルジャーがチームのリーダー的存在となり、『ブラック・ウィドウ』(2021)や『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー(原題)/Captain America: New World Order』(2024)とも繋がりの強い作品になることが示唆されている。
これまでに、『サンダーボルツ』への出演が明かされたキャストは以下の通り。
セバスチャン・スタン(バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー):『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)
フローレンス・ピュー(エレーナ・ベロワ):『ブラック・ウィドウ』(2021)
デヴィッド・ハーバー(レッド・ガーディアン):『ブラック・ウィドウ』(2021)
オルガ・キュリレンコ(タスクマスター):『ブラック・ウィドウ』(2021)
ジュリア・ルイス=ドレイファス(ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ):『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)
ワイアット・ラッセル(U.S.エージェント):「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)
ハナ・ジョン=カーメン(エイヴァ・スター/ゴースト):『アントマン&ワスプ』(2018)
さらに、故ウィリアム・ハートが演じたサディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍を引き継ぐかたちで、ハリソン・フォードがMCUに初参戦するほか、アイオウ・エディバリーの出演も報じられている。
現時点ではユアンが演じる役については明らかになっていないものの、Deadlineによると、ユァンは『サンダーボルツ』だけではなく、今後のMCU作品を担うキーパーソンとなるキャラクターを演じるという。
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)とともにはじまったMCUの《フェーズ5》。
《フェーズ4》〜《フェーズ6》は「マルチバースサーガ」と呼ばれ、サーガのクライマックスに向けて加速が始まったばかり。
ユァンがどのキャラクターを演じるのか続報に注目だ。
『サンダーボルツ』の監督は『素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー』(2012)のジェイク・シュライアーが担当するほか、『ゴジラvsコング』(2021)『ブラック・ウィドウ』(2021)のエリック・ピアソンが脚本を執筆する。
大ヒットTVシリーズ「ウォーキング・デッド」(2010-2022)にグレン役として出演したことをきっかけにブレイクしたユァンは、『オクジャ/okja』(2017)や『バーニング 劇場版』(2018)、『NOPE/ノープ』(2022)などの話題作に出演。2020年に公開された『ミナリ』ではアメリカン・ドリームを掴むために奮闘する韓国系移民の父親の苦悩と葛藤を見事に演じ、韓国系俳優として初となるアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
次回作として、アリ・ウォンと共演するA24製作のTVシリーズ「BEEF/ビーフ』が4月6日からNetflixで配信開始が決まっているほか、ポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17(原題)/Mickey 17』なども控えている。今後の彼の活躍にも目が離せなくなりそうだ。
『サンダーボルツ(原題)/Thunderbolts』は、2024年7月26日に全米公開予定。