『グランド・ブダペスト・ホテル』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』で知られるウェス・アンダーソンの新作2作品(『Asteroid City(原題)』『The Wonderful Life of Henry Sugar(原題)』)に、ストップモーションアニメーションのシークエンスがあることが分かった。
今回の情報は、パペット制作者のアンディ・ジェントが、Animation Scoopのインタビューで明らかにしたもの。
インタビューの中で、ジェントは「『フレンチ・ディスパッチ』を完成させた後、『Asteroid City(原題)』におそらく2年くらい取り組んだ。いくつかのシークエンスを異なったテクニックを使って制作し、数ヶ月前にストップモーションパートを完成させたばかり。『The Wonderful Life of Henry Sugar(原題)』は昨年(2022年)に行った。ラストショットをクリスマス前に完成させたばかりだ」と語った。
ジェントは、ウェス・アンダーソンの『ファンタスティックMr.FOX』『犬ヶ島』にパペット部門のリーダーとして関わったほか、ティーム・バートン監督の『フランケンウィニー』『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』にもスタッフとして参加している。
今回、紹介した2作品の現時点で判明している内容は、以下の通り。
『Asteroid City(原題)』は、1955年のとある砂漠の町を舞台に、天体観測のジュニア大会のため全国から集められた学生と親たちが、世界を変える出来事によって、騒動に巻き込まれる…というストーリーになる模様。
『ダージリン急行』『ムーンライズ・キングダム』で過去にコラボしているウェス・アンダーソンとロマン・コッポラが共同で脚本を担当する。
アンダーソン監督作に初出演となるトム・ハンクスとマーゴット・ロビーをはじめ、ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、リーブ・シュレイバー、ルパート・フレンド、マヤ・ホーク、スティーブ・カレル、マット・ディロン、ホン・チャウ、ウィレム・デフォー、ソフィア・リリス、ジェフ・ゴールドブラムら豪華キャストが集結する。
『The Wonderful Life of Henry Sugar(原題)』は、ロアルド・ダールの短編集『奇才ヘンリー・シュガーの物語』を映画化したもの。
ヘンリー・シュガー役にベネディクト・カンバーバッチが決まっているほか、レイフ・ファインズ、デブ・パテル、ベン・キングスズレー、ルパート・フレンドもキャストとして名を連ねている。
製作は、2021年秋にロアルド・ダール・ストーリー・カンパニーを買収したNetflixが行う。
ウェス・アンダーソンがロアルド・ダールの小説を映像化するのは、『すばらしき父さん狐』(『ファンタスティックMr.FOX』)に続き、二度目となる。
『Asterooid City(原題)』は2023年6月23日に米国公開予定、『The Wonderful Life of Henry Sugar(原題)』は2023年内にNetflixにて配信予定。